イヤな感じがじわじわ続く韓国映画『かくれんぼ』でスリリングなひとときを

もういいかい、もういいよ。

幼いころに誰もが体験したであろう「かくれんぼ」。おしいれやクローゼットに身を隠して、息をひそめたものです。

 

けれど韓国映画『かくれんぼ』を観たら最後、クローゼットの中に入るどころか、覗くこと自体怖くなってしまうかもーーー。

 

広々とした高級マンションで、妻子と幸せに暮らしていた主人公。

そんなある日のこと、疎遠だった兄が失踪したと連絡が入り、平穏だった日々が音を立てて崩れ去っていきます。

 

兄はずっと自分を恨んでいた。もしかしたら、自分や家族を殺しにくるかもしれない。

 

そんな不安がよぎる中、不可解な出来事が次々と起こり始めるのです。

 

主人公はまず、兄の家へと足を運びますが、もちろん家はもぬけの殻。そして主人公はあることに気がつきます。

 

兄のマンションの玄関先に書かれた謎の記号。よく見たら全世帯に書かれているし、なぜか自分のマンションにも記号がある。これってもしかして……。

 

本作をひと言で表すなら「ヒトコワ系」です。

おばけよりもモンスターよりもゾンビよりも、結局最後は「人間が怖い」。

 

主人公を追う殺人鬼の正体は、本当に兄なのか。疑うべきは、誰?