Netflix韓国ドラマ『マスクガール』に引きずり込まれた日曜日 / そもそも誰が・何がいちばんの悪?

もっと目が大きかったら。もっと鼻が高かったら。もっと可愛く生まれていたら、違う人生を歩めていたかもしれない。

 

顔にコンプレックスがあることで、夢を諦めざるを得なかった、ある女。

不本意ながら、昼間は普通の会社員として働いているけれど、夜になればスタイル抜群の謎の美女 “マスクガール” として華々しく活躍します。

 

本作を鑑賞する前に、SNSでちょこちょこ見かけたのは

「整形垢(アカウント)ならきっと共感できる」

という感想でした。

 

フェイスマスクで顔を隠し、自慢のスタイルとダンスを武器にして、マスクガールとして注目を集める日々。

もっと私を見て。私を欲して。私を肯定して。

だって、昼間の私は、そのどれも望めない。誰も愛をくれない。

 

マスクガールの切なる気持ち、そして残酷な現実に、共感する人は後を絶たないでしょう。もっと可愛くなりたいって、誰もが1度は持つ願望だと思うもの。

 

そんなふうに、マスクガールに共感しているうちに、あれよあれよと事件が起こりまくるのが本作です。話が進むに従って、どんどん様相を変えていき、予想だにしない展開へと着地します。

 

そもそも何が悪かったのだろう。誰が悪かったのだろう。どうして人生は、こうも上手くいかないのだろうか。そんなことを考えていたら、丸1日が過ぎ去っていました。

彼女はいったい、どこからつまづいていたんだろうね。

 

マスクガールを演じるのは、3名の女優たち。整形後のマスクガールを演じるナナ様の美貌は必見です。

そして、マスクガールと対峙する女を演じるのは、韓国の演技派女優ヨム・ヘラン。現在Netflixで配信中の韓国ドラマ『悪霊狩猟団カウンターズ』で見せる演技とはまるで別人の、鬼気迫る表情に注目してほしいです。